
本年度は新たな試みとして,2日目の昼のセッションを情報処理学会第198回自然言語処理研究会との合同開催としました.また,参加旅費を工面することが困難な方を対象として旅費の補助希望者を募り,申請のあった1名の方に補助を行いました.
一般発表募集に対しては29件の発表があり,参加者数は昨年度に続き100名を越えました.
一般発表はポスター形式で,2日間を通じて29件を5セッションで実施しました.
一般発表以外の企画として,招待講演と国際会議参加セッションを設けました.
招待講演は,講師としてグーグル株式会社の工藤拓 氏をお招きし,「Google日本語入力ができるまで」というタイトルでご講演いただきました.
国際会議参加報告のセッションでは,渡邉陽太郎 氏(東北大学),目黒豊美 氏(日本電信電話株式会社),
佐藤一誠 氏(東京大学)の3名の若手研究者に報告していただきました.
2日目の最終セッション終了後には,参加者による投票に基づき,奨励賞を選定・表彰しました.
奨励賞は,現時点の研究の完成度より,アイデアの面白さ,研究の新規性,今後の研究の発展性への期待などを重視して
投票された結果に基づいています.
本年度は下記の4件を奨励賞として表彰しました.
- 発表8: 日本語動詞概念構造コーパスの設計 松林優一郎,宮尾祐介,相澤彰子(国立情報学研究所)
- 発表27: 語彙体系の巨視的変数について 高村大也(東京工業大学)
- 発表4: HMMにおけるアンサンブル学習 黒澤雅人,佐藤 一誠,松島慎,二宮崇,中川裕志(東京大学)
- 発表30: 日本語文末表現による推論について 田辺利文,首藤公昭(福岡大学)
1日目の全セッション終了後には,交流企画として,懇親会を開催しました.
懇親会には54名と多くの方が参加くださり,親睦を深めました.
また,2日目の全セッション終了後にはフットサルを企画していましたが,あいにくの雨のため中止となりました.